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今日、「何歩」あるきました?

  • 執筆者の写真: roical
    roical
  • 2020年6月19日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年6月30日

日本人の成人が1日当たり「何歩」歩いているか、ご存じでしょうか? 厚生労働省の国民保険・栄養基礎調査結果によると、

成人1人当たりの平均歩数は、

男性 6794歩 女性 5942歩 年齢(階級)別にみてみると、

20~64歳の男性 7644歩

20~64歳の女性 6705歩


65歳以上の男性 5417歩

65歳以上の女性 4759歩


…という結果が報告されています。


ちなみに目標とされている歩数は、

厚生労働省「健康日本21」では、

男性 9200歩

女性 8300歩



インターネットで「国民保険・栄養基礎調査結果」と検索すると簡単に目に出来ますが、

平均歩数に関する資料を添付します。



ここ10年間の平均歩数をみると、ほぼ変動はありません。

厚生労働省の目標は、どうやら普段通りの生活だけでは到達できない目標のようですね。


今回は2つの研究報告を紹介します。


①1日4000歩がカギとなる!

田中らの研究です。

健康中年者を対象に、万歩計を使って1日当たりの平均歩数を算出し、 平均歩数と大腿(ふともも)の筋肉の大きさ(横断面積)を比較した研究があります。


その研究によると、

1日あたり4000歩未満では、1日あたり4000歩以上歩いている人と比べ、大腿の筋肉は有意に萎縮することが報告されました。


すごく簡単に要約すると、

「1日4000歩は歩きましょう。歩いていなければ、足の筋肉は年のせいではなく、運動不足のせいで弱っていきます。」


最低でも4000歩歩くことが大切だといわれる根拠ですね。


②中之条スタディからわかった!歩くだけでも筋トレだけでも不十分


群馬県中之条町で65歳以上の町民に13年間も協力を得て実現した、

非常に貴重で非常に有名な「中之条スタディ」を紹介します。


中之条スタディでは活動量計という機器やアンケート調査によって、

1日の歩数や活動時間、生活リズム、病気の有無などを記録していきました。


その結果、健康を維持するためには 「歩くだけでは不十分で、中等度の活動も必要」という結論が導き出されました。


この図をご覧ください。



「右にいくほど歩数が多く」 「上に行くほど中強度の活動時間が長い」という図になります。


左下から右上に向かっている赤い点線はみつけられましたか?

この赤い転線上にある活動をしている人が特に健康的だったと、中之条スタディでは報告されています。


つまり、

1日1万歩歩くだけでは「不十分」

筋トレやスポーツ等の強い運動だけでは「不十分」といえます。


中之条スタディでは、「8000歩+20分程度の中等度の運動」が大切だと推められています。


ちなみに「中等度の運動」とは、年代によって異なりますが、65歳以上では3~4Met's(メッツ)と覚えてみましょう。


家の掃除や、趣味活動がちょうど当てはまりやすい運動強度かと思います。


いますぐ、ここに近づけたいところですが、人間のカラダはすぐ変わらないので、時間をかけてコンディショニングを図り、ペース配分を調整しながら運動に取り組みましょう。


リハビリは生活そのものですから、普段の生活場面も僕らが訪問した際も、どちらも上手に活動することで皆さんにとっても最良の結果を導き出せると思います!



理学療法士 三上


 
 
 

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